本学園は、「立志」「尚友」「創造」を校訓とし、自主・自律の精神を持ち、社会に貢献できる人材を育成することを目指す、いわき市で唯一の小学校、中学・高等学校を備えた学校です。本年度で創立２４年目を迎え、学園内には、中学生・高校生と小学生がともに過ごす日常が定着し、校舎内が穏やかで明るい雰囲気に満ちています。
　さて、今春卒業した高校第２１期生（５０名）の皆さんは、素晴らしい進学実績をあげてくれました。東北大学、筑波大学、東京外国語大学をはじめとする国公立大学への進学は、卒業生の４０％に達し、なかでも難関とされる医学部医学科については、福島県立医科大学をはじめ４名の合格実績をあげることができました。
　私立大学についても、早稲田大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学等々、多くの有名大学への合格を果たしてくれました。
　また、近年の本校陸上競技部、特に中・長距離種目の躍進から、箱根駅伝の強豪校である青山学院大学、國學院大学等から初めてお声がけをいただき、箱根を目指す生徒も出てきたことは、文武両道の面からも大変喜ばしいことであり、本校の新たな特色となることと期待をしているところです。
　ところで、今年度は、これまで新型コロナウイルス感染症の感染拡大により実施を見合わせてきた本校の特色の一つである海外（ヨーロッパ）への修学旅行も復活いたします。感性豊かな高校時代に異国文化や国際社会に触れることは、新しい世界観を創造し、その後の人生に大きな影響を与える貴重な体験となるものと考えています。
　このように、新型コロナウイルス感染症が下火になり、学校行事等の様々な教育活動が実施可能となることから、従前にも増して、工夫・改善を図りながら、それらを通して、これからの時代に必要とされる資質・能力が子どもたちに育まれるよう鋭意努めてまいる所存です。
　結びに、改めて本学園の児童生徒の皆さんの健やかな成長を願い、挨拶といたします。

令和6年4月
いわき秀英小学校、いわき秀英中学高等学校
校長　吉田　尚